HTTP/1.1 200 OK Date: Sat, 27 Aug 2011 05:06:28 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞:脚韻を踏んだ<Deeds(ディーズ),not(ノット) w…:社説・コラム(TOKYO Web)
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 脚韻を踏んだ<Deeds(ディーズ),not(ノット) wor(ワー)ds(ズ)>という英語の諺(ことわざ)は、そのまま訳せば「行動を、言葉ではなく」、こなれた日本語なら「不言実行」だろう。言葉より行動を評価する点、洋の東西を問わないようだ▼さて、菅首相が昨日、正式に退陣表明した。思い起こせば、昨秋の内閣改造の時、菅さんは宣言したものだ。「『有言実行』内閣を目指す」。社会保障と税の一体改革や再生エネルギー拡充に一定の道筋をつけるなど無論、「実行」がなかったとはいわない▼だが、全体とすれば、目立ったのは「有言」の方。それゆえ、何を言っても「思いつき」と誹(そし)られたが、世論調査など見れば、その「言葉」、即(すなわ)ち、主張のある部分は国民に相当程度支持されていた▼分けても、首相として言明した「脱原発」は特筆してよい。ただ、それも結局、「個人の考え」にとどまり、国の施策にまでまとめ上げる「行動」は伴わなかった▼既に何人も名乗りを上げている後継レース。実際に話をまとめる「行動」こそ問われるとみるゆえか、菅さんが対立した党の実力者や野党にすり寄る動きが目につく。ところが、脱原発については明確な「言葉」が聞こえてこない▼「主張○、実行力×」の菅さんの代わりが「実行力○、主張×」の人では元も子もない。あの諺をもじるなら、求めるのは<言葉を(ワーズ)、そして(アンド)行動を(ディーズ)>である。

 

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