
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 49208 Content-Type: text/html ETag: "15c20e-168b-d68924c0" Expires: Tue, 23 Aug 2011 21:21:40 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Tue, 23 Aug 2011 21:21:40 GMT Connection: close
![]() 金総書記訪露 対「北」協力は核放棄が前提だ(8月24日付・読売社説)往復1万キロ・メートル近い列車による長駆の旅だ。 北朝鮮の金正日総書記が9年ぶりにロシアを訪れ、東シベリアで24日、メドベージェフ露大統領との初の首脳会談に臨む。 5月の訪中に続く、金総書記の相次ぐ首脳外交には、国境を接する二つの大国と緊密な関係を築くことが、自国の体制存続を担保するとの計算があろう。 今回目立つのは、ロシアの積極的な姿勢だ。金総書記の訪露に先立ち、食糧不足に悩む北朝鮮に食糧5万トンの無償援助を決めた。 来年秋、ロシアは、ウラジオストクでアジア太平洋経済協力会議(APEC)を主宰する。シベリアの資源開発とアジア市場への参入に、拍車をかける重要な機会だ。その戦略上からも、朝鮮半島の安定を図りたいのだろう。 メドベージェフ大統領は、北朝鮮が日本の植民統治から解放された記念日の今月15日、金総書記あて祝電で、エネルギーや鉄道建設の分野で、ロシアと北朝鮮、韓国が協力する計画を提唱した。 アジアでの存在感を強めたいロシアの意図が透けて見える。 具体的には、朝鮮半島を縦断する天然ガス・パイプラインの敷設や、シベリア鉄道と直結する南北朝鮮縦断鉄道の開通などだ。 すでにロシアは韓国と、首脳会談の合意を基に、ロシア産天然ガスの供給や、シベリア鉄道を経由した欧州市場への流通路の確保のため、実務協議を重ねている。 実現すれば、朝鮮半島の緊張緩和、北東アジア情勢の安定に寄与するであろう壮大な構想だ。 北朝鮮にとっても、パイプライン敷設地の賃貸料を得るほか、電力供給を受けることも可能になるなど、メリットは大きい。 だが、そうした経済協力には重要な前提条件がある。 第一に、北朝鮮は韓国に武力挑発をしてはならない。南北の信頼関係の構築が不可欠である。 第二に、北朝鮮は、2005年9月の6か国協議の共同声明で自ら約束した核放棄を履行しなければならない。新たな核兵器開発につながる懸念があるウラン濃縮計画もやめるべきだ。 ロシアが経済協力を進めたいなら、それをテコに、北朝鮮を核放棄に導かなければならない。 メドベージェフ大統領が、こうした懸念を金総書記に伝える機会を持つことが重要だ。ロシアは今後も、少なくともウラン濃縮施設への査察受け入れや、核実験と弾道ミサイル発射の凍結などを、北朝鮮に求め続ける必要がある。 (2011年8月24日01時39分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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