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8月23日付 よみうり寸評

 〈梟雄(きょうゆう)〉――残忍で勇猛、荒々しくて強い人のこと。梟は鳥のフクロウだが、強く荒々しいの意がある◆古い形容だが、リビアの最高指導者カダフィ氏にはぴったりだ。1969年のリビア革命で王政を倒して以来42年、大佐の肩書で呼ばれ、憲法もなく、何の法的な権限もないまま、最高指導者として独裁を続けてきた◆その梟雄カダフィ氏の命運も終局を迎えた。リビア反体制派は22日、首都トリポリをほぼ制圧、さしもの独裁体制も崩壊へ秒読み段階のようだ◆隣国チュニジアやエジプトで民衆デモが強権体制を倒した「アラブの春」に触発されて、リビアでも2月にベンガジで反体制デモが起き、内戦状態に突入した◆リビア内戦は半年にわたってこう着。山内昌之東大教授は〈「アラブの春」はリビアやシリアでは内戦や内乱の「アラブの暑い夏」に変わった〉と書いている◆こう着の夏は急展開。22日には東京のリビア大使館が掲げる国旗もカダフィ政権の緑一色の旗から国民評議会の3色が基調の旗に替えられた。

2011年8月23日14時03分  読売新聞)

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