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8月22日付 編集手帳

 一昨年の政権交代前、ある外務省幹部が民主党の外交政策を「天動説」と皮肉っていた。「インド洋での海上自衛隊の給油活動は中止」「在日米軍予算は削減し、普天間飛行場の沖縄県内移設にも反対」◆確かに、民主党の主張は、自分が世界の中心であるかのようで、国際協調の視点が弱かった。政権公約(マニフェスト)でも「予算の組み替えで16・8兆円を捻出する」などと訴えていた◆野党とはいえ、なぜ、あんな大風呂敷に自信たっぷりになれるのか、不思議だった。まさか「政権さえ取れば、財源は何とでもなる」という小沢一郎氏の言葉を本気で信じていたのではあるまいが……◆多くの公約が予想通り破綻した今、ようやく公約見直しが「ポスト菅」の民主党代表選の焦点に浮上してきた。財源捻出に何の指導力も発揮しなかった鳩山前首相らが、見直しに反対を唱えているのには、あきれるほかない◆「公約を破った」と批判され、次の選挙で落選することを恐れているだけでは、路線を軌道修正する機会は失われる。民主党に求められているのは、非現実的な天動説の「コペルニクス的転回」だ。

2011年8月22日01時21分  読売新聞)

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