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8月18日付 よみうり寸評

 ハアー 天竜下れば しぶきにぬれる 持たせやりたや 持たせやりたや檜笠(ひのきがさ)――これは伊那節◆天竜川は長野県諏訪湖に発し、静岡県西部を南に下って遠州灘に注ぐ。伊那節は長野県飯田市を中心とした民謡。天竜下りは上流の長野にも下流の静岡にもある◆きのう川下り船が転覆したのは静岡県浜松市天竜区の天竜川で〈遠州天竜下り〉だ。約6キロを小型船で約50分かけて下る。流れは比較的緩やかなコースだ。伊那節のいう〈しぶきにぬれる〉ような急流は、きのうの転覆現場くらいだという◆全体にゆったりした観光コースだが、ここだけはカーブして速い流れが渦を巻く。操船を誤り川岸の岩にぶつかり転覆したらしい◆23人の乗客・船頭全員が川に投げ出され、女性2人死亡、2歳児を含む3人が行方不明。全員分の救命具を備え、12歳未満は救命胴衣着用が義務付けられているが、成人はほとんど着ていなかった◆着せてやりたや救命胴衣。だが、「暑い」「他人の着たものなど着たくない」が多いようだ。

2011年8月18日13時52分  読売新聞)

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