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8月17日付 よみうり寸評

 各紙各様に送り火の写真が1面を飾っていた。きょうの朝刊のこと。読売は平泉大文字、朝日、産経は京都五山、毎日は宮城県気仙沼市の地福寺を扱っていた◆お盆を終えて、お迎えしていたご先祖様の精霊を送るときにたく火が送り火。門火(かどび)ともいう。京都五山の大文字が最も有名◆だが、今年はいつもとは別の話でニュースになった。各紙各様はそのせいかも知れない。京都五山の送り火は当初、東日本大震災でなぎ倒された岩手県陸前高田市の松の(まき)を燃やす計画だったが、放射性物質の検出で中止になった◆一方、岩手県平泉町では恒例の「平泉大文字送り火」が行われ、同県と宮城県沿岸の被災14市町村から集めたがれきを燃やして犠牲者を供養した◆平泉では放射性物質について議論にはならなかった。測定することもなく、中尊寺の火を駒形山(430メートル)まで中学生のリレーで運び、点火した◆放射性物質の検出騒ぎは残念だったが、なお残る多数の行方不明者、身元不明者の供養のことがもっと気にかかる。

2011年8月17日14時15分  読売新聞)

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