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8月5日付 よみうり寸評

 徳川時代、江戸庶民の食を支えたのは、「本石米」と呼ばれた仙台のコメだった。江戸で消費されるコメの3分の1を占めたとも伝えられる◆伊達政宗の命を受けた川村孫兵衛による北上川の改修工事で、水運の便が良くなった。沃土(よくど)が育んだコメは河口の石巻港に集められ、千石船で江戸に運ばれた◆仙台の農民たちは、周期的に襲ってくる冷害に苦しめられた歴史も持つ。「仙台七夕まつり」の公式サイトによると、仙台七夕はもともと、田の神を迎える行事で、人々は豊作を祈願したという◆東北をはじめとする米産地ではこれからが収穫期。だが、東日本大震災と原発事故が起きた今年は、コメの安全性を確認するため、放射性物質検査が行われる◆収穫前と収穫後の2段階方式で放射性セシウムの濃度を調べ、規制値を超えれば出荷できない◆被災地では今、新たな生活に向けた歩みが始まろうとしている。あす6日、仙台七夕まつり開幕。東北復興とともに、どのコメからも放射性物質が検出されないことを祈る。

2011年8月5日13時39分  読売新聞)

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