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7月30日付 よみうり寸評

 大阪で真夏のミステリーとささやかれる出来事があった。メーンストリートの御堂筋で、歩道に並べられたブロンズ彫刻の人物像19体に、赤い服が着せられていたのだ◆ドレスやワンピースが像の形に合うように加工され、いたずらにしては手が込んでいる。像は傷つけられていないので、大阪市は「被害届は出さない。一緒にアートイベントを」と粋に呼びかけた◆誰がどんな目的で行ったのか、わかっていない。現代版の(かさ)地蔵か、何かの還暦祝いか。服飾業界の新たな広告戦略というのは考え過ぎか◆そう言えば、万城目学さんの小説『プリンセス・トヨトミ』(文春文庫)では、赤く染まる大阪城は決起の合図だったが……。そんな想像を巡らせるのは楽しい◆真相を知りたいような、知りたくないような。だが、像を破損させたり、落書きしたりすれば、冗談話ではすまない。当然、謝っても許してはもらえない◆大阪府警の警察官募集ポスターには、こんな文字が躍る。〈ごめんですんだら警察いらんわ!!〉。御意。

2011年7月30日13時39分  読売新聞)

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