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7月27日付 よみうり寸評

 〈ノルウェーの平穏が崩れた日〉―ニューズウィーク誌は7月22日をこんな見出しで表現した◆〈テロはノルウェー以外のどこかで起こるもの、この国ではそう思われていた〉ともある。そうだろうと思う。ノーベル賞のうち平和賞だけは、この国の首都オスロで授与式が行われる◆そのオスロ中心部での爆破と近郊の島での乱射事件はおよそノルウェーのイメージとはかけ離れた残虐極まる大惨事だった。合わせて70人を超す死者を出した連続テロの犯人は、ほかならぬノルウェー人の男性だった◆移民に寛容な現政権に反発する極右思想の32歳、アンネシュ・ブレイビック容疑者。多くのノルウェー人は「信じられない」だった◆ノルウェーはあらゆる犯罪について1979年に死刑を廃止している。終身刑もない。最高刑は禁錮21年。さてこの刑が70人を超す殺人に対する刑として公正で均衡もとれているといえるだろうか◆ノルウェーの寛容を揺さぶるような凶悪な犯行に刑が軽すぎるという世論が広がっているようだ。

2011年7月27日13時56分  読売新聞)

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