
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 49333 Content-Type: text/html ETag: "ad874-168a-3fc69a80" Expires: Mon, 18 Jul 2011 03:21:46 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 18 Jul 2011 03:21:46 GMT Connection: close
![]() 福島原発事故 汚染水処理が「次」へのカギ(7月18日付・読売社説)東京電力福島第一原子力発電所の事故収束作業で、政府と東電は、初期対応に当たるステップ1として、17日を期限としてきた「原子炉の安定冷却」などの目標をほぼ達成できたとの見解をまとめた。 危機的な状況は、とりあえず回避できた、ということだろう。 政府は、住民に自主的な避難を求めてきた福島県内の「緊急時避難準備区域」についても、一部解除を検討している。 原発被災者の半数近い約4万人が、避難準備区域から区域外へと避難している。避難範囲の縮小は住民にとって朗報となろう。 さらに、玄葉国家戦略相は、放射性物質で汚染された土壌などの除去作業を、今後、大規模に進めたい、との意向を表明した。 政府は、汚染状況の確認と除染作業を進めつつ、住民の意向も十分に聞きながら、円滑な帰還を実現してほしい。 事故収束作業は、政府、東電が4月に策定した計画表に基づいて進められている。 次のステップ2では、来年1月中旬までに、原子炉を完全に冷やし、安全な状態で維持する「冷温停止」の達成に取り組む。 最重要課題は、汚染水の処理を安定化させることだ。 炉心の過熱を防ぐため、外部からの注水を続けている。これにより、原子炉の温度は100度前後で維持されているが、冷却水が原子炉の破損部から漏れ出して、建物の地下などにたまっている。 今月に入り、汚染水から放射性物質などを除去して、原子炉冷却に再利用する「循環注水冷却」の構築にこぎ着けた。 しかし、急ごしらえのため、汚染水処理システムは、配管の水漏れなどトラブルが続く。本格システムへの更新が必要だろう。 汚染水が地下に浸透し、海に流出する恐れもある。地中に遮蔽壁を設置する工事が検討されているが、早急に着手すべきだ。 大気中への放射性物質の漏出はほぼ止まっており、今後は、爆発のような緊急事態が起きる可能性は極めて低い。 だが、原子炉の破損を放置したままでは、放射性物質を密封することはできない。修復や建屋の覆いの設置も必須項目となる。 現場での 収束へ向け、政府と東電は、山積する難題を一つ一つ解決し、作業を前進させてもらいたい。 (2011年7月18日01時19分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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