
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 49223 Content-Type: text/html ETag: "b7d69-163d-e32bb940" Expires: Sat, 16 Jul 2011 21:21:37 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 16 Jul 2011 21:21:37 GMT Connection: close
![]() 大飯原発停止 電力危機がさらに深刻化する(7月17日付・読売社説)福井県おおい町の関西電力大飯原子力発電所1号機で、緊急冷却系のタンクの圧力が下がるトラブルがあり、関電は原因調査のため、16日、運転を手動でストップした。 出力120万キロ・ワット近くの大規模電源だ。原発依存度が約5割に達する関電としては“虎の子”を失う事態と言える。 関電は、11基の原発をいずれも福井県に保有しているが、これで停止中は5基となる。今週、さらに2基が定期検査で止まる。盛夏を前に、関西圏も電力供給の維持が一層厳しくなるだろう。 大飯原発のトラブルは、タンクの弁の異常が原因として疑われている。直後に復旧し、放射性物質の漏出もなかった。重大な事故に直結するトラブルではない、とみられている。 問題は、再稼働の時期が不透明なことである。原因を特定し、対策を施しても、当分の間、運転の再開は困難だろう。 菅首相が、定期検査中の原発の再稼働の条件として、ストレステスト(耐性検査)の実施を言い出し、混乱を招いているためだ。 大飯原発1号機は、東日本大震災の前日、定期検査の最終段階である「調整運転」のため、起動した。通常は、その後1か月程度で最終検査を申請し、営業運転に入るが、4か月以上、100%出力で運転を続けていた。 申請期限は法律で明示されているわけではない。電力不足に対応するための苦肉の策として運転を継続した関電を、経済産業省原子力安全・保安院や地元自治体も事実上、黙認してきた。 福島第一原発事故を踏まえ、保安院が緊急指示した津波対策や非常用電源の強化などは、すでに実施していた。 改めてストレステストが再開の条件となることで、福井県が、他の原発の再稼働を含め、態度を硬化させる恐れがある。 菅政権がもたらした混乱は、福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」にも波及しつつある。 首相の「脱原発依存」宣言を踏まえ、高木文部科学相が先週、もんじゅの開発中止を検討するとも受け取れる発言をし、あわてて取り消す騒ぎがあった。 もんじゅには、日本の原子力政策の根幹として巨額の資金が投じられてきた。福井県や敦賀市は、政府内の論議もない唐突の発言に困惑している。 原子力を巡る政治家の場当たり的、無責任な対応で、原発立地自治体を振り回すべきではない。 (2011年7月17日01時01分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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