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7月17日付 編集手帳

 〈どたどたと来てラグビー部献血す〉。ユーモラスで良い俳句だ。黛まどかさんが選者となって、日本赤十字社が毎年募集している「いのちと献血俳句コンテスト」の昨年の秀作である◆気取ることなく善意を発揮する、爽やかな若者たちの姿が目に浮かぶではありませんか。やって来る人を野球部員や演劇部に差し替えても、うなずける。冬の季語〈ラグビー〉がなくなってしまうが、堅いことはおっしゃらずに◆実は献血そのものに季節性がある。寒い冬場と、梅雨明けして暑さが厳しくなるまさに今頃から、献血は減少する傾向が強い。体調維持にも苦労する猛暑とあっては、やむを得ないところだが、血液不足は例年9月まで続く◆頼りになるのは、やはり若い人たちだ。先日、山形県で開かれた献血運動推進全国大会で、皇太子さまが東日本大震災で多くの若者らが献血に協力したことに触れ、「心強く思います」とあいさつされた◆もちろん、元・若者たちも負けずに、どたどたといった感じでご協力を。今年の献血俳句コンテストは10月15日が締め切り。「献血す」を通季の季語にしたいものである。

2011年7月17日01時22分  読売新聞)

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