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6月28日付 よみうり寸評

 〈灯火(ともしび)のまさに消えんと欲する時、光を増すに異ならず〉――自ら退陣を表明しながら、なりふり構わぬ人事を断行した菅首相に、こんな言葉を思い浮かべる◆灯火が消える寸前に明るさを増すのは最後に一時、力を盛り返す様子に例えられるからだ。が、首相のハッスルは盛り返すというより迷走にしか見えない◆首相は第2次補正、特例公債、再生可能エネルギーの3案件成立を退陣のメドとしたが、野党ばかりか民主党執行部からも「こんなことでは……」と激しい批判が噴出する始末。これでは国会運営の先行きはおぼつかない◆とりわけ自民党参院議員を政務官ポストで一本釣りした手法には猛反発があり、「責任は持てない」と安住民主党国対委員長◆「積み上げてきたものが、すべてパーになりかねない」と仙谷代表代行。首相と周辺の亀裂は深刻だが、国会が動かなければ、3案件成立をメドとする首相退陣は先に延びるという妙な関係◆政府・与党の人物相関図に〈信〉の関係が見えないのはまことに不幸だ。

2011年6月28日13時40分  読売新聞)

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