HTTP/1.1 200 OK Date: Fri, 17 Jun 2011 23:10:04 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞:<自壊する二大政党>。音を消したままにしていたテレビの画面…:社説・コラム(TOKYO Web)
東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社説・コラム > 筆洗 > 記事

ここから本文

【コラム】

筆洗

2011年6月18日

 <自壊する二大政党>。音を消したままにしていたテレビの画面に何げなく目をやると、そんなテロップが見えた▼ウン? 民主党と自民党のことか? 東大の御厨貴教授が何か語っているようなのでボリュームを上げた。「まったく国民と遊離したところで、政党同士が争った。二大政党制の悲劇…」。いよいよ民主党と自民党の話という感じである▼だが、早とちり。それはNHKが放映した昭和史の番組のさわりの紹介で、二大政党とは、その<自壊>が軍部独走を招いた、戦前の民政党と政友会のことだった。しかし「国民と遊離」なんて、今の二大政党の争いにもどんぴしゃりではないか▼菅内閣の不信任騒動以来の混乱はなお続いている。首相の「いつ辞めるか言わぬ」という「退陣カード」対自民党の「特例公債法案カード」のせめぎ合い、といえば格好がよいが、「まだ辞めるのいやだぁ」対「菅首相だけはいやだぁ」という駄々のこね合いにも見える▼震災復興のための二次補正予算など多くの重要案件も、審議する国会会期の延長さえ、行方は不透明。ただ被災地の困難な日々だけは積み重なっていく。もはや「駄々こねないの」とやさしくなだめる段階に非(あら)ず。国民は声を張り上げている。「いいかげんにしろ」▼とにかく、<二大政党の自壊>で国民が<悲劇>を味わわされるのだけは御免である。

 

この記事を印刷する

PR情報





おすすめサイト

ads by adingo