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6月15日付 編集手帳

 何年か前の「サラリーマン川柳」入選作にクールビズの句があったのを覚えている。〈我が社では部長のギャグがクールビズ〉。部下たちから「サブ〜イ」と陰口を言われる、いわゆるオヤジギャグだろう◆きのうの本紙夕刊(東京版)に、作家の三浦しをんさんが『オヤジギャグのマナー』と題する一文を寄せていた。夏場の電力不足が心配される折、オヤジギャグで周囲の心胆を大いに寒からしめようではないか――と◆ダジャレなどの言葉遊びは、言語能力に磨きをかける砥石(といし)といわれる。節電効果のほうはともかくも、そちらの効果を考えて三浦さんの提案にうなずく◆条件付きとはいえ、「若い世代に責任を引き継ぎたい」という首相の発言が続投宣言であったり、「可能性は、ゼロではない」という内閣府原子力安全委員長の発言が「つまりゼロ」の意味であったり、寄ってたかって壊されようとしている日本語の“復旧”が急がれる時である◆永田町用語や霞が関用語は捨てて、もっとさっぱりと、端的に語れぬものか。食べ物にたとえるならば「酢の物ズバリ」…書いてみて、我ながら少し涼しい。

2011年6月15日01時17分  読売新聞)

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