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6月6日付 よみうり寸評

 〈誠〉は〈真事〉であり、〈真言〉でもある。それは「人間が生涯守るべき何よりも大切なこと」と司馬温公(中国・宋代の大学者、政治家)が説いている◆古典「中庸」には〈誠は天の道なり、これを誠にするは人の道なり〉とある。菅首相が鳩山前首相に「ペテン師」とののしられたことで、天の道を思った◆内閣不信任決議案の否決をめぐる菅首相の言動は〈策士策におぼれる〉の感が強い。不信任を退け「うまくいった」と思ったのも一時しのぎで、逆に墓穴を掘ったかたちだ◆否決後に早期退陣を否定、居座る姿勢をあらわにしたのが、余計に反感、反菅を強めた。首相擁護の岡田幹事長、枝野官房長官の発言も変わってきた◆もはや大勢は早期退陣が当然に傾き、岡田幹事長は菅退陣後の大連立を語り始めている。鳩山氏の感情的な「ペテン師」発言も言わせたままの様子だ◆「あなたにだけは言われたくない」とも返せない。こうまで追い込まれたのは〈身から出たさび〉ということか。天の道には背けない。

2011年6月6日13時44分  読売新聞)

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