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6月3日付 よみうり寸評

 いかに〈政治は妥協の産物〉といっても、これはひどい。二人の男の約束がこんなあいまいな話で成立するのは今の政界ならではだ◆菅内閣不信任決議案が大差であっさり否決された経緯のこと。民主党内の造反であわや不信任案成立かとも見られた緊迫が一転したのは、菅・鳩山会談で、一種の手打ちがあったからだ◆ある時期をメドに菅首相が辞任する。その表明と引き換えに造反はやめる。これで不信任決議案の採決は〈大山鳴動ネズミ一匹〉に終わった。が、約束の奇っ怪さはその日のうちに露呈するお粗末◆辞任の時期のメドの認識がお互いに違ったままの合意だった。脇の甘い鳩山氏と、その場しのぎの菅氏、いかにもこの二人らしい合意だ◆辞任時期を鳩山氏は第2次補正予算のメドのつく6月中とし、菅氏は原発の冷温停止の来年1月がメドで大差がある。まるで〈(やぶ)の中〉状態をわざと作ったような妙な合意◆不信任は一時しのぎで乗り切っても世間の目は厳しい。ペテンのように見られては末路が知れる。

2011年6月3日13時54分  読売新聞)

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