HTTP/1.1 200 OK Date: Sat, 04 Jun 2011 03:10:19 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞:菅首相が「一定のめど」がついたら辞めるとした、その「めど」…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

筆洗

2011年6月4日

 菅首相が「一定のめど」がついたら辞めるとした、その「めど」の解釈をめぐり、政治の混乱が続いている▼「六月中にも」の意味であって、首相はそう約束した、と前首相。だが、現首相は「そんな約束はしていない」。結果、前首相が現首相を「ペテン師」呼ばわりし…。いやはや何ともみっともない「水掛け論」である▼最近、どこかで似たような、と思ったのも道理。結局は「注水の中断」自体がなかったというオチがついたが、少し前にも、原発事故対応で、原子力安全委員会のトップが海水注入を「やめろ」と言った、いや言わない、という騒動があったばかり▼時候は梅雨時。その原発事故対応の現場は、減らないどころか増える一方の放射能汚染水の処理にあっぷあっぷだ。雨は、大震災被災地にも浸水などの被害で追い打ちをかける。その上、政治で“水”にたたられるのだから、やりきれない▼それにしても、時期はともかく、首相を退陣させて、その後をどうするつもりなのか。協力を得るのが前提なら、自民党や公明党が嫌がる顔は選べない。一方で民主党はかつてないほど深く裂けている。何より、一刻の猶予も許されぬ国難の対応に遅滞が生じてはならない▼そんな条件下での後継者選びとは、いわば複雑怪奇な連立方程式の解をみつけるようなもの。おいそれと「めど」がつくとは思えない。

 

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