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6月2日付 よみうり寸評

 〈人は皆衣など()へて(きた)りけり〉は正岡子規の句。すがすがしい夏の衣を着て友が訪ねて来た。病床の子規はこれで季節を知った◆〈百官の衣更へにし奈良の朝〉は高浜虚子。衣更えの風習は奈良の都で働く役人の昔からあったようだ。江戸時代は陰暦4月から(あわせ)に、6月は単衣(ひとえ)だった◆その後は6月から学校などの夏服が衣更えの象徴となったが、今はクールビズが代表だろう。それが今年は〈スーパークールビズ〉へさらに新展開。ポロシャツ、アロハ、ジーンズ、スニーカー、サンダルまで可か、節度あれば可だ◆きのうはあいにくの肌寒さで、がまんのクールビズにも見えたが、さすが節電や地球温暖化対策の旗を振る環境省では超クールビズ姿が目立った◆従来の単なるノーネクタイのクールビズ姿に赤く派手なアロハ、かりゆしウエア……が加わった。子規や虚子が見たら、どんな句を詠むだろうか◆節電策では民間も負けてはいない。クールビズに加え始業時間を繰り上げ、サマータイムを始めた会社もある。

2011年6月2日14時06分  読売新聞)

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