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5月30日付 よみうり寸評

 人馬一体でびしょぬれ。ダービージョッキーになった騎手は鞍上(あんじょう)で愛馬の首を抱き、「よくやった」と何度も首筋をたたいた◆雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ、前ノ馬ノ跳ネ上ゲル泥ニモ負ケナイ日本ダービー制覇だった。きのうの東京競馬場。池添謙一騎手とオルフェーヴルのこと◆降りしきる雨、馬場は不良で、馬体はもちろん、帽子もゴーグルも勝負服も泥まみれ。厳しい天候のレースに加えて一番人気の重圧、狭い馬混みにもひるまず抜け出した闘志、不屈の勝利に喝采がわいた◆皐月(さつき)賞に続き2冠達成。オルフェーヴルはフランス語で金細工師。父ステイゴールドと母オリエンタルアートからの連想◆馬名に詳しい柳瀬尚紀氏は「わが国なら●職(かざりしょく)、刀具を用いる切れ味鋭い末脚に刮目(かつもく)」と解説している。不良馬場でもその本領を十分に発揮してみせた◆池添騎手はこの馬のデビュー戦で勝ったが、ゴール後に振り落とされた。そのやんちゃな馬に以後7戦すべて騎乗、この絆が騎手生活14年目のダービー初制覇に実った。(●は金へんに芳)

2011年5月30日14時03分  読売新聞)

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