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5月29日付 編集手帳

 映画『幸せの太鼓を響かせて〜INCLUSION〜』が東京と大阪で公開された。知的障害のあるプロの和太鼓奏者6人が、太鼓表現師の時勝矢一路(じしょうやいちろ)さんから贈られた新曲に挑む姿を、日常生活と重ねたドキュメンタリーだ◆製作総指揮の元首相夫人、細川佳代子さんは「障害者を知らないことが偏見を生む。どうしようかと考えていたら彼らに出会った」という。小栗謙一監督とは知的障害者の記録映画『Believe』以来のコンビだ◆長崎県・雲仙の地域社会に溶け込んで、普通に暮らす彼らと家族の笑顔、絆がいい。時勝矢さん流の“特訓”も見ものだ。ラストを飾る演奏シーン。6人はひたむきに太鼓を打ち鳴らし、静かにバチを納める◆先週、実演を見せてもらった。終わった時、客席の全員が立ち上がって拍手していた。「ありがとございましたーっ!」なんて、こちらが言う台詞(せりふ)だと思いながら、胸が詰まって声が出なかった◆「東北にも幸せの太鼓を響かせたい」と岩本友広団長(34)。6人は今、被災地へ支援ツアーに出かけている。ドンドコドコドン。多くの人を勇気づけてくれることだろう。

2011年5月29日01時05分  読売新聞)

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