HTTP/1.1 200 OK Date: Sun, 08 May 2011 20:10:10 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞:風力や太陽、バイオマス、波力・海洋エネルギーなどの再生可能…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

筆洗

2011年5月8日

 風力や太陽、バイオマス、波力・海洋エネルギーなどの再生可能エネルギーの開発普及のため、新エネルギーに関連する予算を現行より倍増させます−。民主党の二〇〇三年の衆院選マニフェストには、こう掲げられていた▼原子力発電を過渡的エネルギーと位置づけ、太陽光や風力発電などへの転換を目指す姿勢が明確だった。一転、〇九年のマニフェストでは、「国民の理解と信頼を得ながら着実に取り組みます」と原発推進に転じる▼その後は、原発輸出を「国家戦略プロジェクト」にするなど、現政権は自民党政権以上に原発政策に肩入れした。収束のめどが立たない福島第一原発の事故は、民主党を「原点回帰」に向かわせるのだろうか▼政府から浜岡原発の全面停止の要請を受けた中部電力はきのう、臨時取締役会を開いたが結論は持ち越した。「最も危ない」と指摘されてきた原発である。少なくとも、防潮堤の建設や原子炉建屋の補強工事が終わるまでの間、停止させるのは当然である▼節電の徹底で暗くなった東京の街に慣れると、名古屋や大阪の駅のまぶしさに戸惑う。電力不足はエネルギー問題を自らのこととして考える機会にもなる▼浜岡原発の工事には約二年を要するという。その間、将来の日本のエネルギー政策をどう描いていくか議論を重ねたい。国民投票の実施も選択肢の一つになるだろう。

 

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