
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 39078 Content-Type: text/html ETag: "b9746-1627-100cdf00" Expires: Sun, 08 May 2011 02:21:43 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sun, 08 May 2011 02:21:43 GMT Connection: close
![]() 技量審査場所 八百長根絶へ試練乗り越えよ(5月8日付・読売社説)大相撲の夏場所に代わる「技量審査場所」が、8日から東京・両国の国技館で始まる。 興行色を徹底的に排除し、鍛錬の成果を純粋に競い合う場とするため、こうした名称が付けられた。 八百長問題により、春場所に続いて、通常の場所を開催できなかった。大相撲の危機の深刻さを示すものといえよう。 観戦は無料。テレビ中継は取りやめとなった。懸賞金や優勝力士に対する外部の表彰もない。 幕内で7人、十両で10人が八百長問題で土俵を追われた。まともな取組を編成できなくなったことで、本場所再開の地ならしと位置付けていいだろう。 日本相撲協会は、今回の成績に基づき、7月の名古屋場所の番付を編成する。記録は本場所と同様に扱われ、横綱白鵬には、引退した朝青龍に並ぶ史上最多の7場所連続優勝がかかる。 3万枚を用意した入場券の事前抽選には、14万枚分の申し込みがあった。大相撲の再生に対する期待の表れと言えよう。 だが、その一方で、土俵を見るファンの目は一層、厳しくなりそうだ。八百長に手を染めた力士はほかにもいるのではないか、と疑いを抱く人も多かろう。 放駒理事長は「土俵で失った信頼は、土俵で取り戻す」と語った。その言葉通り、疑念を振り払う真剣勝負を期待したい。 八百長の再発防止を徹底することも重要だ。 これまで相撲協会は、「八百長は存在しない」と主張し続け、疑わしい取組があっても、調査すらしなかった。まずは、八百長から目を背けてきた角界全体の体質を変えねばならない。 今回の場所から、八百長かどうかをチェックする監察委員会の親方を支度部屋などにも配置して、目を光らすことになった。 気を抜いたような相撲をとった力士に対し、どこまで厳しい姿勢で臨むのか。再発防止に向けた相撲協会の気構えが問われるのは、これからである。 スポーツ界では、プロ野球やサッカー・Jリーグなどが東日本大震災で沈滞した社会に活力をもたらしている。こうした時期に、大相撲が通常の本場所を開けないのは情けない限りだ。 協会は技量審査場所に、約3000人の被災者を招くという。場所後は、巡業で被災地を慰問に回ってもいいのではないか。こうした社会貢献が、大相撲の信頼回復の一歩となるはずだ。 (2011年5月8日01時25分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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