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5月8日付 編集手帳

 分かってはいたけれど、いつも待っていたものがやっぱり来なかった。大相撲の番付表である。今年の初場所まで2か月ごと、なじみのちゃんこ料理店が送ってくれていた◆中止された3月の春場所に続き、きょうからの土俵も通常の開催ではなく、「五月技量審査場所」と称するらしい。力士の階位も「番付」と呼ばずに、暫定的な「順席」だそうだ◆例年なら、初日が母の日になることが多い夏場所の番付表を広げると、産毛ほど細い四股名(しこな)にも顔を寄せて喜ぶ、力士の母親の姿が思い浮かんだものである。初めて番付に載るはずだった若手が一番残念だろう◆この3年ほど、不祥事で解雇した関取を空白にしたり、大量降格で上下が激しく入れ替わったりと、“異例の”と形容される番付表が多かった。手元に届けば「将来きっと値打ちが出るさ」と半分楽しんでもいたが、二場所続きで無くなると、さすがに寂しい◆正規の場所と相撲人気が復活し、幻の番付表も、刷っておけば価値が出たのに…と笑える日がいずれやって来よう。千穐万歳大々叶(せんしゅうばんざいだいだいかのう)。番付の締めを飾る語句だ。千年も万年も大入りであれと願う。

2011年5月8日01時24分  読売新聞)

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