
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 38466 Content-Type: text/html ETag: "15cfa3-1637-b509ee00" Expires: Fri, 29 Apr 2011 02:21:55 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Fri, 29 Apr 2011 02:21:55 GMT Connection: close
![]() 昭和の日 歴史の教訓を復興に生かそう(4月29日付・読売社説)今日は昭和の日。昭和の時代には天皇誕生日だった日である。「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」日と、祝日法には定められている。 東日本大震災後の様々な困難を何としても乗り越えて行かなければならない今、焼け野原から立ち上がったあの戦後の日々を思い起こし、未来への希望を思い描く人も少なくないことだろう。 昭和という時代の重みをしっかりと踏まえながら、そこから何を学ぶかを考える日としたい。 今では考えにくいことだが、昭和の日制定にあたっては、一部に根強い反対意見があった。 平成の時代を迎えた当初、4月29日の天皇誕生日は、みどりの日と改められた。 その後、昭和の日の制定を求める国民運動が活発になった。これに対し、昭和天皇には戦争責任があると問題にし、国民がこぞってお祝いする祝日にはふさわしくないと異を唱える新聞もあった。 2005年に、議員提案の祝日法改正案が自民、公明、民主3党などの賛成多数で可決され、07年から昭和の日に改められた。 今年で5年目を迎える昭和の日は、今や国民の間にすっかり定着した感がある。 古い街並みを再現した昭和の街づくりが、東京都青梅市や大分県豊後高田市など各地で進められている。川崎市や北九州市などでは高度成長時代を支えた工場をめぐる見学ツアーも盛んだ。 読売新聞は最近の世論調査で、昭和の戦前・戦後、平成の3時期について、それぞれどのような印象を持っているかを質問した。 戦前は「貧しい時代」、戦後は「希望がある時代」、平成は「格差が大きい時代」という回答が、それぞれ最も多かった。 戦後の復興期、生活は今より貧しかったが、明日への活力がみなぎっていた。それが高度成長時代へとつながって行った。 しかし、もはや右肩上がりの時代は終わり、少子高齢化が急速に進んでいる。人々は社会保障や財政が破綻するのではないかと、不安を抱いている。そのような閉塞感に覆われた日本社会を今回の震災が襲った。 読売新聞では明日から長期企画「昭和時代」の連載を始める。 国民に勇気と希望を与えるような日本のビジョンが求められている今日、昭和の歴史を振り返ることを通じて、様々な教訓を引き出すことが出来るはずだ。 (2011年4月29日01時03分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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