HTTP/1.1 200 OK Date: Fri, 29 Apr 2011 02:11:34 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞:米複合企業のGEを急成長させ、「世紀の経営者」ともいわれる…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

筆洗

2011年4月29日

 米複合企業のGEを急成長させ、「世紀の経営者」ともいわれるのが、かつての最高経営責任者J・ウェルチ氏だ▼その経営哲学として知られるのが、展望のない部門は切り、競争力のある分野に投資を集中する「選択と集中」である。集中とは「効率」の代名詞か。そういえば西諺(せいげん)にもある。<すべての木に一斧(ひとおの)加えても、一本も切り倒せない>▼さて、大震災は自動車生産にも大打撃を与えたが、その全面回復に向け大きなカギになっているのが茨城県にある半導体メーカーの中核工場の復旧状況だという。自動車用半導体で世界のトップシェアを誇る同社に大手メーカーの半導体調達が集中しているためだ。してみれば、集中とは「脆(もろ)さ」でもあるのかもしれない▼東京電力管内の夏場の電力供給で問題になるのも需要の集中だ。電気はためておけないため、電力需要のピークをカバーしなければならない。その平準化のためには、企業系の電力使用時期が分散するよう休暇を増やしたり、分散させるのが有力な対応策という▼難しい面もあるが、そもそも、オンライン旅行会社エクスペディアの調査によれば、有給休暇日数でも取得率でも主要先進国で最低なのが、日本である。取得日数は最多フランスの三分の一にも満たない▼大震災は日本人の生き方にも変化を求めている。それには「働き方」も含まれるだろう。

 

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