HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 38095 Content-Type: text/html ETag: "5e4bf8-1249-9f4e8980" Expires: Wed, 27 Apr 2011 00:22:48 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 27 Apr 2011 00:22:48 GMT Connection: close 4月26日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
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4月26日付 よみうり寸評

 「三月三十一日付の読売新聞はこの災害でもっとも胸迫る詩を書いた四歳の詩人の作品を載せた」◆作家の曽野綾子さんが「新潮45」5月号にそう書いている。〈ままへ。いきてるといいね おげんきですか〉――岩手県宮古市の津波で両親と妹を失った昆愛海(こんまなみ)ちゃんが書いたあの作品のこと。朝刊1面と社会面に載った◆避難先の親戚の家のこたつで一時間近くかけて書いたママへの手紙だ。ここまで書いて、愛海ちゃんは疲れたのか寝入ってしまった。読んで泣かされた。3・11以来、涙なしには読めない記事が連日のように山とある◆読売新聞特別縮刷版「東日本大震災1か月の記録」が刊行された。初日の号外に始まり、東京本社発行の朝夕刊から大震災に関連したページを抜粋した記録◆重要な面だけを選んで418ページ。災害の規模に改めて慄然(りつぜん)とする。死者数1万4358人、行方不明1万1889人、避難者13万904人(25日現在)◆少なくともこの倍数の涙があり、詩もドラマもあり、それがなお続く。

2011年4月26日14時30分  読売新聞)

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