
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 39732 Content-Type: text/html ETag: "39204a-1678-d6993440" Expires: Mon, 25 Apr 2011 22:22:08 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 25 Apr 2011 22:22:08 GMT Connection: close
![]() チェルノブイリ 今こそ「史上最悪」に教訓学べ(4月26日付・読売社説)旧ソ連のチェルノブイリ原子力発電所で、「原発史上最悪」と言われる事故が起きてから、26日で25年を迎えた。 東京電力福島第一原発の事故収束が難航している今こそ、教訓を学びたい。 チェルノブイリの事故は、運転操作の誤りが原因だ。炉内で爆発的な核反応が起き、火災も発生した。放射性物質が吹き上げられ、欧州など広範囲が汚染された。 大量の放射線 日本政府は、この事故を、運転規則違反と旧ソ連型原発の構造上の欠陥による「人災」とし、日本の原発は安全と強調してきた。 結果的に、この認識は甘かったと言わざるを得ない。 福島の事故は状況が異なり、放出された放射性物質の量も桁違いに少ない。だが、共に国内外に深刻な影響が及んだ。技術に完璧はない、と改めて認識すべきだ。 原発の安全性を向上させる国際基準作りが検討されている。日本は福島第一原発の事故データを速やかに提供するなど、積極的に関与して行かなければならない。 旧ソ連は、原発事故の5年後に崩壊した。共産党の事故対応のまずさが一因とされる。情報の秘匿が国民の不信を招いた。 福島第一原発事故でも、政府の情報公開に内外から不満が出ており、丁寧な説明が求められる。 チェルノブイリの事故は事後処理のあり方にも問題を残した。 壊れた原子炉は、今なお解体のめどがつかない。放射性物質の漏出を封じるため建設されたコンクリート製の覆い「石棺」は、老朽化して雨漏りしている。地下水の汚染も止まらない。 覆いの追加工事が予定されているが、費用は約10億ドル(約820億円)と見積もられている。 周辺30キロ・メートルは居住や立ち入りが制限されたままで、放射性物質の汚染は、この外にも広がる。 福島第一原発を、こうした「負の遺産」にしてはならない。当面は冷却機能の回復が急務だが、政府と東電は、解体や撤去の方策も早期に検討するべきだろう。 原発は大事故が起きると被害は甚大で、原状回復に長い時間がかかる。これが最大の教訓だ。 一層の安全性向上への取り組みと、そのための資金投入を惜しむことがあってはならない。 (2011年4月26日01時38分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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