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4月16日付 よみうり寸評

 そんなもの役に立つのか――。「緊急地震速報」は2007年秋の運用開始以来そう冷やかされてきた◆地震による大きな揺れを事前に伝える気象庁のサービスだ。東日本大震災以後は余震が多発しており、テレビが警報音とともに「緊急地震速報が出ました」と伝える日が増えた。「またか」と思いつつ身構える人は多かろう◆当初から指摘されてきたのは「事前」とはいえ実際の揺れが来るまでにせいぜい30〜40秒しかないことだ。この短時間に何ができるのか?と◆揺れない「空振り」や震度を誤る例も目立ち、誤報なのに逃げようとして転んでケガしたら補償はどうなる、という批判もあった◆東日本大震災の余震では誤報が従来の倍近く5割を超える。気象庁によると異なる場所で大きな余震が同時に発生する異常事態が頻発、「速報」の分析装置がひとつの地震と誤って解釈し実際と異なる震度を速報するという◆日本列島があちこちでギシギシ揺れている。速報の警報音に、そんな姿が目に浮かぶ。侮るまい。

2011年4月16日13時25分  読売新聞)

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