HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 39693 Content-Type: text/html ETag: "11eca4-125b-ca219600" Expires: Thu, 07 Apr 2011 20:21:53 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 07 Apr 2011 20:21:53 GMT Connection: close 4月7日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
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4月7日付 よみうり寸評

 〈入学児母を離れて列にあり 松尾静子〉〈入学の()()人前に押し()だす 石川桂郎〉―入学式に臨むわが子を詠んだ父母の句◆時代は移っても、子を思う親の心に変わりはない。喜びとともに緊張する子どもの姿も同じだろう。が、超のつく大震災に見舞われた今年、被災地の親子が迎える新学期の形はさまざまだ◆地域、学校によって入学式、始業式の日取りも形も違う。本紙の調べだと、岩手、宮城、福島、茨城の被災地で少なくとも公立小中高155校が自校で授業を再開できなくなっている◆児童生徒2万7600人以上に影響する。すでに郷里を離れて、他郷で転入学した子も多い。新学期は今月中旬から来月の所も◆環境は厳しいが、大震災を生き抜いた子どもたちだ。たくましさがきっとある。その子らのためにドイツの詩人フライシュレン作、山本有三訳のこの詩を贈ろう◆〈心に太陽を持て。あらしが ふこうと、ふぶきが こようと……勇気を失うな。くちびるに歌を持て。心に太陽を持て〉。

2011年4月7日13時45分  読売新聞)

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