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4月6日付 よみうり寸評

 コウナゴは漢字で書けば「小女子」だ。「今が一番おいしい。海の宝物のような魚」ともいわれる◆その宝物の漁の最盛期に操業自粛を強いられた茨城県内各漁協の人々の胸中は察するに余りある。放射能汚染の不条理には怒りで煮えくりかえる思いのようだ◆東京電力の汚染水放流には「事前に連絡がなかった」など反発、批判を強めている。「苦渋の選択」「緊急避難」と東電はいうが、その放流が死活問題になる漁業者など周りが見えていない。鹿野農水相も事前報告がなかったことに抗議した◆切羽詰まって周囲に配慮もなく急ぎ放流したのは事前の周知不足のまま強行した計画停電のスタートに似て身勝手。反省がない◆一方、垂れ流しの続いていた立て坑(ピット)下部からの高濃度汚染水は6日朝やっと止まった。固化剤・水ガラスの注入が効いたようだが、試行錯誤のこれまでを見ると、まだ安心には遠い◆茨城コウナゴ漁の自粛はいつ解ける? 風評被害も心配。巨大津波の被災に追い打ちはもうたくさんだ。

2011年4月6日13時47分  読売新聞)

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