HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 39858 Content-Type: text/html ETag: "10a173-11ca-6a16f980" Expires: Wed, 06 Apr 2011 02:22:18 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 06 Apr 2011 02:22:18 GMT Connection: close 4月5日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
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4月5日付 よみうり寸評

 〈苦渋の決断〉だという。東京電力が自ら放射能汚染水を海に放出したのは〈緊急避難〉だともいう◆これをしないと高濃度の汚染水の保管場所が確保できないからで、より高度の危険を避けるためだという。が、その高濃度の汚染水そのものもピットと称する立て坑から漏れ続けているのだから、まことに始末が悪い◆それは映像を見ると、漏れるというよりは噴出しているような勢いだ。これを止めるのが先決。で、コンクリートを流し込んだ。紙おむつなどに使われる高分子の吸水材を投入した◆さらに新聞紙、おがくずまで使って亀裂を塞ごうとしたが、うまくいかない。放射能を防ぐのに新聞紙という対比は何とも???だ。最前線の苦闘はわかる◆が、政府にも東電にも司令塔が見えない。対策は道筋が見えない。後手後手で試行錯誤にしか見えない。先が見えないから、評価が低くなるのも当然だろう◆本紙の世論調査だと、原発事故をめぐる政府の対応は「評価しない」が61%、説明は「適切」がわずか24%だ。

2011年4月5日13時35分  読売新聞)

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