HTTP/1.1 200 OK Date: Sun, 03 Apr 2011 00:11:42 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞:萩本欽一さんと坂上二郎さんのコンビ「コント55号」が爆発的…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

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2011年4月3日

 萩本欽一さんと坂上二郎さんのコンビ「コント55号」が爆発的な人気を博した一九六〇年代後半から七〇年代前半、テレビの画面から飛び出すぐらい、汗びっしょりになって駆け回る二人を見るのが大好きだった▼戦後、高度成長時代の日本と並走する熱気と勢いが、二人のコントにはあった。坂上さんが七十六歳で亡くなったのは三月十日。その翌日、死を悼み、小欄を書いている時に巨大地震が東日本を襲った▼あれから、まだ三週間しかたっていない。坂上さんの死も、京都大学などで発覚したカンニング問題も、前原誠司前外相の辞任も、遠い昔の出来事のようだ▼震災はそれまでマスメディアが大騒ぎしていたニュースの本当の価値を教えてくれたような気がする。太陽で月や星が隠れるように。大相撲の八百長問題もその一つだろう▼日本相撲協会は、特別調査委員会が八百長に関与したと認定した幕内、十両力士ら二十三人に、事実上の角界追放となる「引退勧告」などの厳罰を通告した。証拠もなく切り捨てられたと、裁判を起こす構えの力士もいる▼津波で相撲の稽古場が流された岩手県大槌町の大槌中学は全国大会の常連校。横綱白鵬はサイン入りのバスタオルなどを贈った。東北地方出身の力士も多い。これからも「国技」を名乗るなら、角界として被災地のためにできることを模索し続けてほしい。

 

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