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3月31日付 よみうり寸評

 「私自身は(対応に)まずさというものは感じていない」――東京電力の勝俣恒久会長がこう述べた◆きのうの記者会見で人災との指摘もあると問われての答えだ。「ただ現場では電気が通じず、通信ができない状況で作業が長くかかった。意図せざる遅れがあった」ということだそうだ◆今は何よりも深刻な状況の収束が第一だから、苦闘している東電や政府への批判も抑制的ではある。が、巨大地震と津波の大惨事に追い打ちをかけた原発に被災者は耐えつつも怒っている。東電、政府の当事者は甘えてはなるまい◆何でも、いつまでも「想定外」はあるまい。「まずさは感じていない」は採点が甘すぎる。特に司令塔は心すべきだ◆郷里を遠く離れて避難を余儀なくされた多くの人々、野菜や原乳の出荷を制限され、風評被害にも悩む農家、放射能最前線で作業する人の劣悪な生活環境……を思うといい◆原発修復作業は一進一退にも見える。今後こそ多くの人が「まずさを感じない」進展を政府、東電の司令塔に望む。

2011年3月31日13時40分  読売新聞)

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