
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 40532 Content-Type: text/html ETag: "ae0d8-165d-5272e100" Expires: Thu, 31 Mar 2011 02:21:19 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 31 Mar 2011 02:21:19 GMT Connection: close
![]() 分厚い教科書 学習意欲高める指導が必要だ(3月31日付・読売社説)分厚くなった教科書をどう使いこなすか。先生の腕の見せ所である。子どもたちの学習意欲を呼び起こし、学力向上につなげてもらいたい。 文部科学省が、来春から中学校で使う教科書の検定結果を公表した。「ゆとり教育」への反省から学ぶ内容を大幅に増やした新学習指導要領に沿ったものだ。 ページ数が増え、2000年度検定時の教科書と比べ平均で36%増、指導要領の範囲を超える「発展的記述」が認められた04年度検定時と比べても25%増である。 生徒が消化不良にならぬよう、教え方に工夫が欠かせない。 教科書を手にとると、例えば理科では、実験や観察の記述が豊富になった。結果をリポートにまとめ、発表することも促している。生徒に関心を持たせるため、科学が実生活で利用されている様々な実例も紹介している。 つまずきを防ぐ工夫は各教科で見られる。新たな単元に入る前にこれまでに学んだ関連内容を振り返るとか、小学校の算数の計算を練習してみるといった具合だ。こうした反復学習に1割以上のページを割いた教科書もある。 その一方で、習熟の早い生徒が挑戦する、難易度の高い応用問題も載っている。 「成績が下位の子も上位の子も、それぞれに力を伸ばせる内容を目指した」と教科書会社は話す。 教師に求められるのは、教科書の中身を教える中で、生徒一人ひとりの理解度を把握し、それに応じてきめ細かく指導することだ。それには研修を重ねて、指導法を磨く必要がある。 新学習指導要領で主要教科の授業時間は1割以上増える。しっかり身につけさせるには、家庭学習も活用すべきだ。多くの教科書が自習用の練習問題を掲載している。保護者も協力してほしい。 社会の教科書で、竹島や尖閣諸島など、我が国の領土に関する記述が充実したのも特徴だ。 韓国に占拠されている竹島については領有権を巡る争いが日韓間に存在するが、日本が有効に支配する尖閣諸島については中国との間で領有権問題は存在しない、というのが日本政府の立場だ。 この違いが反映されていない記述などは、検定意見で修正を求められた。 昨年、尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突する事件が起き、国民に衝撃を与えたばかりだ。日本の立場を国際社会できちんと主張できるよう、領土に関する正しい知識を教えたい。 (2011年3月31日01時03分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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