
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 41414 Content-Type: text/html ETag: "50c75-1641-6aa27980" Expires: Sat, 19 Mar 2011 21:21:17 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 19 Mar 2011 21:21:17 GMT Connection: close
![]() 交通網寸断 陸海空で輸送手段の確保急げ(3月20日付・読売社説)東日本巨大地震は、住民の生活の足である交通インフラを直撃した。 道路や鉄道が地震と津波で寸断され、水や食料など被災者が待ち望む救援物資の行く手を阻んでいる。 被災地の隅々まで人と物資を行き届かせるには、輸送体制の整備と、途絶した交通網を早急に復旧することが重要である。 道路網は、津波に襲われた岩手、宮城、福島3県の太平洋岸における被害が深刻だ。 海沿いに走る国道45号は9か所で橋が落ち、福島と茨城を結ぶ国道6号も亀裂や原発事故により不通となっている。 陸路復活のカギは、被害が軽かった内陸部の幹線道路を活用することである。 東北自動車道の走行は原則として、警察庁が指定した支援関連の車両に限定されてきた。だが、19日には浦和―宇都宮間が全面的に通行可能となった。宇都宮以北の区間についても、復旧を急いでもらいたい。 東北の内陸部と沿岸を結ぶ主要国道は、かなり通行できるようになっており、次は被災地周辺の生活道路の修復に力を入れる必要がある。ガソリンスタンド付近の道路修復を優先し、ドライバーが利用しやすいようにすべきだ。 鉄道は、40路線以上で運休が続いている。秋田新幹線は盛岡まで運転を再開したが、山形新幹線は運休したままだ。 東北新幹線は、架線や電柱など約1000か所が損傷した。東京―那須塩原間の往復運転に続き、新青森―盛岡間が23日にも再開する見通しだが、それ以外の区間は復旧のメドが立っていない。 一方、海と空の拠点は徐々に復旧しつつある。小名浜、釜石、宮古など6港が使用可能になり、物資を積んだ船が入港し始めた。 空港は花巻、山形、福島の3空港が24時間運用で救援物資を受け入れ、周辺空港には臨時の旅客便も就航している。 輸送路が復旧すれば、被災地に作業員らを円滑に送り込むことができるようになる。重機や建設資材などの投入が進むにつれて、復旧作業はさらにスピードアップするのではないか。 東日本巨大地震は、阪神大震災より被害が広範囲に及ぶ。交通網の復旧に相当な費用と時間を要することを覚悟せねばなるまい。 今回の教訓の一つは、代替ルートの重要性である。高速道路が使えなくなった場合、陸海空の交通手段をどう確保するかなどを日頃から検討しておくべきだ。 (2011年3月20日01時30分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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