HTTP/1.1 200 OK Connection: close Date: Wed, 09 Mar 2011 22:11:34 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Age: 0 東京新聞:学生相手に本音が出たということだろうか。米国務省のケビン・…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

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2011年3月9日

 学生相手に本音が出たということだろうか。米国務省のケビン・メア日本部長が昨年末、米国の大学生を対象にした講義で話したとされる発言は、沖縄県議会が撤回と謝罪を求める決議を全会一致で可決するなど、怒りが広がっている▼「沖縄の人々は日本政府に対するごまかし、ゆすりの名人だ」「怠惰でゴーヤーも育てられない」…。複数の学生がメモを基に発言録を作成したとされる▼侮蔑的な言葉は沖縄県民ならずとも不愉快だ。米大使館は「米政府の見解を反映していない」と釈明に追われるが、沖縄総領事も務めながら歴史や文化への敬意のかけらもない外交官が「知日派」と呼ばれることに驚かされる▼<一部の人々は代替飛行場を作るのが難しい所に案を誘い込んで時間を稼ぎ、振興策を引っ張り出したい>。普天間飛行場の移設問題に長く関与した守屋武昌元防衛事務次官は「『普天間』交渉秘録」で沖縄の建設業者の声を紹介している▼日米の合意をほごにされたとして、「二枚舌」「後出し」などと沖縄側を激しく批判した守屋元次官と、日本政府は「『お金が欲しいならサインしろ』と仲井真弘多知事に言うべきだ」とも学生に述べたメア部長の発想には、どこか共通する部分があるように感じる▼日米両政府の言いなりにならないうっぷんが発言の背景にあるなら、沖縄の民意を読み違えている。

 

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