
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 38831 Content-Type: text/html ETag: "15ddb7-167f-96cf1ec0" Expires: Fri, 04 Mar 2011 20:21:41 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Fri, 04 Mar 2011 20:21:41 GMT Connection: close
![]() 国防費2ケタ増 中国は軍の透明性を高めよ(3月5日付・読売社説)中国の2011年の国防予算は前年実績比12・7%増で、2年ぶりに2ケタの伸びとなった。 5日開幕の第11期全国人民代表大会(全人代=国会)第4回会議を前に大会報道官が公表した。 中国の国防予算は1989年から09年までの21年間、2ケタ増が続いたが、世界同時不況などの影響で10年は1ケタ増に減じた。 それが景気回復とともに、再び2ケタ台に転じた。中国は今後5年間の国内総生産(GDP)成長率の目標を7%に設定している。国防予算は高い増加率が続くものと見なければなるまい。 今年の国防予算の伸び率は、世界2位の経済大国となった昨年のGDP成長率10%を上回った。 中国は経済成長率を超える国防予算増をなぜ続ける必要があるのか、合理的な説明をすべきだ。 軍の透明性を高めなければ、周辺諸国が抱く懸念は消えない。地域の安定に寄与するよう大国としての責任を果たすべきである。 中国の国防予算は、11年度の日本の防衛予算の1・58倍である。軍事費では、すでに米国に次ぐ世界第2の軍事大国だ。 しかも、その予算には、装備の研究開発費が含まれないなど不明な点が多い。実際の軍事費は公表値の2倍以上と見られている。 最近の中国軍増強は著しい。 上海や大連などでは航空母艦の建造が着々と進んでいる。20年には潜水艦や水上艦を従えた空母戦闘群が就役する見通しだ。 次世代の新鋭ステルス戦闘機「殲(J)20」の試験飛行は年明けに行われた。ゲーツ米国防長官の中国訪問中に実施するという挑発的な示威だった。 台湾海峡有事の際、米空母の接近を阻止するのが狙いと見られる対艦弾道ミサイル「東風(DF)21D」の配備も始まっている。 今週、中国軍機2機が、沖縄県尖閣諸島の領空付近約50キロまで接近した。中国軍機が日中中間線を大きく越えて尖閣諸島に接近したのは初めてのことだ。 中国は東シナ海、南シナ海、西太平洋で、制空権や制海権を握ろうとしているのだろう。日本も警戒を怠ってはなるまい。 枝野官房長官は、中国の国防予算増加について「金額はもとより内容も不透明な部分がある。透明性を一層高めて行くことが望まれる」と述べた。当然の指摘だ。政府は閣僚会談や防衛交流などを通じ、長期に及ぶ国防予算増の理由や狙いを、中国側にただして行かなければならない。 (2011年3月5日01時24分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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