HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 37302 Content-Type: text/html ETag: "f4d23-122e-f8344500" Expires: Thu, 03 Mar 2011 21:22:16 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 03 Mar 2011 21:22:16 GMT Connection: close 3月3日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
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3月3日付 よみうり寸評

 春は名のみの風の寒さや――きょうは3月3日、〈ひな祭り〉は春の季語だが、きょうの列島は全国的に〈早春賦〉の歌詞がふさわしいような名のみの春だ◆あかりをつけましょ ぼんぼりに――は〈うれしいひなまつり〉で作詞はサトウハチロー。1935年(昭和10年)、ハチローが二人の娘のためにひな人形を買ったころの作詞らしい◆優しく懐かしい歌だが、なぜか、メキシコではトリオ・ロス・パンチョスの演奏で〈悲しきみなしご〉という曲として知られている。(唱歌・童謡ものがたり)◆お嫁にいらした姉様(ねえさま)に…とあるのは、このころすでに他界していた姉たちへの思いで、〈うれしいひなまつり〉は実はレクイエム?という見方もある◆遠くニュージーランド・クライストチャーチではなお不明のままの人たちとその家族。女性が多い。その人たちの3月3日を思うと、胸中察するに余りある◆春と聞かねば知らでありしを 聞けば()かるる 胸の思いを いかにせよとの この頃か…(早春賦)。

2011年3月3日14時03分  読売新聞)
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