
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 37099 Content-Type: text/html ETag: "3ce63-1216-7304dc40" Expires: Fri, 04 Mar 2011 00:21:45 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Fri, 04 Mar 2011 00:21:45 GMT Connection: close
![]() 3月4日付 編集手帳日本の言葉にポルトガル語で解釈を施した『日葡辞書』に、〈Cuino yachitabi〉という項目がある。「悔いの八千度」、何度も後悔することをいう◆辞書が編まれた慶長年間(17世紀初頭)には、ごく普通に用いられる言い回しだったのだろう。いつの世も、人は悔いの種を撒き散らしながら生きていく◆「八千」は「たくさん」の意味というが、“白髪三千丈”式の誇張ともいえまい。睡眠時間を除いて1日を18時間とすれば1080分、1分間に1〜2度、悔いが胸を刺せば6日間で「八千度」を超す計算になる◆ああ、ばかなことを…と、不正の発覚から逮捕までの6日間に彼を襲った悔恨も、何千回かを数えたに違いない。携帯電話を使った大学入試カンニング事件で予備校生(19)が逮捕された。油断すると、ほんの出来ごころが大事件を引き起こす。情報革命期の悲劇と言えなくもない◆愚か、姑息、狡猾――全部その通りで、入学選抜の信頼性、公平性を根底から揺るがした行為そのものを憎むことでは人後に落ちないつもりだが、彼に向けようとする指弾の指に、なぜか力が入らない。 (2011年3月4日08時32分 読売新聞)
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