
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 38367 Content-Type: text/html ETag: "a4005-16b9-e4f8bf80" Expires: Mon, 28 Feb 2011 21:22:45 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 28 Feb 2011 21:22:45 GMT Connection: close
![]() 自動車燃費 実際の走行と合った表示に(3月1日付・読売社説)ガソリン1リットル当たりの走行距離を示すのが自動車の燃費である。 各自動車メーカーがカタログなどに表示している燃費は、実際に走った時よりはるかに良いのが公然の秘密だった。 消費者が車を購入する際に、燃費は重要な判断材料の一つとなる。現実に合わせて見直すのは当然であろう。 国土交通省が、燃費を測定するこれまでの方式を改め、4月以降に発売する車から、新方式による表示をメーカーに義務付ける。 現在の方法は、国の試験場の測定器のローラーに車を載せ、一定の走行パターンでタイヤを回転させて測る仕組みだ。 エンジンが温まった状態から計測するため、燃費が高めに算出される傾向がある。 同省がまとめた燃費ランキングでは、トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)のプリウスが1位で1リットル当たり38キロ・メートルだ。 しかし、プリウスのユーザーの多くは、実際の燃費はこれより悪い、と指摘する。他メーカーの車でも状況は同じだ。 環境にやさしいエコカーは人気がある。自動車各社が燃費の良さを競っているが、実態がこれでは「燃費の数値が操作されている」と言われても仕方あるまい。 新たな測定方式では、エンジンが冷えた状態から発進したり、加減速を繰り返す複雑な走行パターンを取り入れたりする。実走行と公表値の燃費が この結果、新方式の燃費は、現行方式より1割強ほど数値が低くなる見通しだ。プリウスの場合も燃費は1リットル当たり32・6キロ・メートルに下がるという。 トヨタなど各社はすでに新方式を先取りし、一部車種のカタログなどに新旧両方式の燃費を併記し始めた。だが、燃費の新しい表示の仕組みについての認知度はまだ低い。国とメーカーは、周知徹底を図ってほしい。 日米欧などで、燃費の測定方式が違う問題も放置できない。 国連が2013年を目標に、国際的な基準の統一を検討中だが、対応を急ぐべきである。 電気自動車(EV)の普及も始まり、ガソリン車と電気自動車間の競争は激しくなりそうだ。 EVでは、フル充電した時の走行距離が性能表示に使われている。EVで燃費に相当するのが「電費」だが、計測方法は手つかずだ。この手法の統一も、いずれ取り組まざるを得ない課題だ。 (2011年3月1日01時08分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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