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2月26日付 よみうり寸評

 取組の後、〈勝っても負けても相手をうやまい、おたがいに感謝の礼をする〉。これが力士の本分だと漫画「大相撲伝」にある◆相撲の始祖とされている野見宿祢(のみのすくね)が、国技館で観戦するちびっ子ファンの前に現れ、大相撲の歴史を教えるというストーリー。日本相撲協会のホームページに載っている◆四股や塩まき、手刀といった所作の意味合いも解説している。相撲のイロハを知るには打って付けの内容だ。感謝の気持ちが大切だと諭す野見宿祢は、子供たちにこうも教える◆力士は〈激しい稽古をして心と体をきたえ、みんなの手本となるように努めている〉。そうした立派な力士が多いと信じたいが、残念ながら今は角界全体が疑惑の目で見られている◆八百長問題の解明が難航している。メール解析のために協会側が携帯電話の提出を求めても、応じない力士がいるという。調査に協力すれば処分を軽減する案も出ている◆八百長相撲を取った力士は、どのような心持ちで互いに礼をしたのか。相撲の始祖が泣いている。

2011年2月26日14時11分  読売新聞)
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