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2月25日付 編集手帳

 ハナ肇とクレイジーキャッツが歌った『無責任一代男』(詞・青島幸男、曲・萩原哲晶)にある。人生で大事なことは/タイミングにC調に無責任…◆いの一番に挙げるべきかどうかはともかくも、「タイミング」が処世の上で大事であるのは歌詞の教える通りだろう。その家なり、職場なりが取り込み中のときは、波風の立ちそうな一身上の用件は遠慮し、あえて持ち込まない。世間ではめずらしくもない所作のたしなみである◆出処進退の判断をとやかく言うつもりはない。タイミングである。民主党の松木謙公・農林水産政務官が辞表を提出したきのう午前、ニュージーランドの地震被災地では、日本人学生も閉じこめられている倒壊ビルから複数の遺体が発見されている◆何も、国を挙げての取り込み中に…と思う。小沢一郎氏に対する党の処分に反発しての行動というが、何日か辞任を遅らせても抗議の意思は表せただろう◆あえて取り込み中の菅政権を揺さぶることで小沢氏への忠誠を示した、とは思わない。それでは、「C調」(「調子いい」を上下ひっくり返したジャズマンの業界言葉)が過ぎる。

2011年2月25日01時18分  読売新聞)
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