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2月21日付 よみうり寸評

 貝塚からクジラの骨が出てくる。日本人が古代から食べていた証しだ。平安時代は「和名類聚抄」、室町時代は足利将軍の献立に見える◆江戸時代なら「本朝食鑑」「和漢三才図会」など、とりわけ「鯨肉調味方」という書物では、クジラの70か所もの部分の調理法と食べ方が紹介されている◆うす(心臓)は揚げ物に、ふきわた(肺)は鍋焼きに、小ひげ(歯ぐき)は薄切り、生じょうゆで食べるなどとある。この長い食文化の歴史を踏みにじる理不尽な行動に憤慨する◆反捕鯨団体「シー・シェパード」の過激な妨害行為で日本の調査捕鯨が中止に追い込まれた。南極海の捕獲調査は今季で第6次。毎年、妨害がエスカレートする◆乗組員の安全確保のため苦渋の決断という。やむを得ないとも思うが、このまま甘んじてテロに屈してはなるまい。IWC(国際捕鯨委員会)公認の調査捕鯨だ◆国際世論と関係各国に強く訴えよう。環境保護とは名ばかりで、海賊まがいの「どくろマーク」を公海に横行させないために。

2011年2月21日13時54分  読売新聞)
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