
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 38797 Content-Type: text/html ETag: "b03a0-16f5-551d1d80" Expires: Tue, 15 Feb 2011 22:21:24 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Tue, 15 Feb 2011 22:21:24 GMT Connection: close
![]() 米予算教書 前途多難な財政再建シナリオ(2月16日付・読売社説)オバマ米大統領が、史上最悪に膨らんだ財政赤字の削減を目指す財政再建策を発表した。 しかし、再建シナリオはあいまいで、具体策を欠く。野党の共和党も、大統領への対決姿勢を強めており、前途は多難である。 大統領が2012会計年度(11年10月〜12年9月)の予算教書を議会に提出し、今後の予算編成方針を示した。今後10年間で、財政赤字を1・1兆ドル(約92兆円)削減するのがポイントだ。 国防費を除く政策予算の伸びを5年間凍結するだけでなく、一層の歳出カットに踏み込み、増税策も検討する。財政健全化に強い決意を示したと言えよう。 金融危機への対応や不況克服のため、大型の財政出動を続ける大統領を軌道修正させたのは、急増する財政赤字への危機感だ。 予算教書は、11年度の財政赤字が過去最悪の1・6兆ドル強(約137兆円)に達し、12年度も1・1兆ドルとなると予想した。09年度から4年連続で1兆ドルを超える異常な事態である。 政府の債務残高は約14兆ドル(1162兆円)に膨らんでいる。借金頼みが続けば、基軸通貨ドルの信認が揺らぎかねない。 昨秋の中間選挙では、財政規律を重視する「小さな政府」路線を掲げた共和党が躍進した。厳しい世論にも決断を促された形だ。 だが、「10年間で1・1兆ドル」の赤字削減は、大統領が設置した超党派委員会が昨年まとめた「10年間で4兆ドル」案より小幅だ。 景気回復に伴う税収増に多くを期待する傾向がみられ、競争力強化を狙った鉄道や研究開発などへの重点投資の効果も不透明だ。 「政権1期目に財政赤字を半減させる」としてきた大統領の公約の達成は極めて危うい。 共和党からは、「赤字削減はなお不十分」といった批判が出ているのもやむを得まい。 米国では、政府と共和党の攻防で11年度予算案すら成立せず、3月初めまでの暫定予算による綱渡りが続く。暫定予算の期限が切れると、政府機関が閉鎖される恐れもある。大統領には正念場だ。 一方、本格的な景気回復が遅れている米国経済の先行きが懸念される。雇用情勢もまだ厳しい。 財政再建は重要だが、歳出削減を急ぎすぎて、景気失速を招く事態は避けねばならない。日本など世界経済にも悪影響を与える。 大統領には、景気拡大と、実現可能な財政再建を両立させていく難しい (2011年2月16日01時05分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
![]() ![]() ![]() |
![]() |
今週のPICK UPPR
![]()
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() |
▲この画面の上へ |
会社案内|
サイトポリシー|
個人情報|
著作権|
リンクポリシー|
お問い合わせ| YOMIURI ONLINE広告ガイド| 新聞広告ガイド| 気流・時事川柳(東京本社版)への投稿| 見出し、記事、写真の無断転載を禁じます Copyright © The Yomiuri Shimbun. |