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２月１５日付　よみうり寸評

　「党内でいじめのようなことが起きている」と鳩山由紀夫前首相。小沢一郎元代表の処分の話だ◆前首相のとんちんかんな発言には、いまさら一々驚いてはいられないが、小沢氏はいじめることはあっても、いじめられるほどやわなお方ではないだろう◆民主党の役員会が小沢氏を〈党員資格停止〉の処分とすることにした。常任幹事会と倫理委員会を経て決まるというが、随分、時間がかかったものだ。しかも「いじめ」どころか処分としては、除籍、離党勧告に及ばない最も軽いランクに落とした◆「秘書の罪は議員の責任」として議員辞職を他党に迫り、そうさせたのは、ほかならぬ鳩山前首相。厳しさにおいて天と地ほども違う。健忘症のご都合主義だ◆菅首相は小沢氏に離党を求めたが、拒否された。それなら除籍かと思えば、離党より軽い処分にした弱腰。そんな処分に、党内は「軽すぎる」から「処分すべきでない」まで両極に割れている◆外から見れば迷走の極み。国会招致問題などどこへ行ったのだろう。

（2011年2月15日13時48分読売新聞）

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