
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 38745 Content-Type: text/html ETag: "a3969-167c-51200180" Expires: Sun, 06 Feb 2011 21:21:09 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sun, 06 Feb 2011 21:21:09 GMT Connection: close
![]() 春場所中止 八百長が土俵の火を消した(2月7日付・読売社説)今後も「国技」を担っていけるのか。本場所を開催できない事態に追い込まれ、日本相撲協会は存立そのものが問われる危機に直面している。 八百長問題で揺れる相撲協会が、3月13日から大阪府立体育会館で開く予定だった春場所を中止することを決めた。 本場所の中止は65年ぶり、戦後の混乱期、国技館の改修工事が遅れた1946年夏場所以来のことだ。不祥事による中止は、過去に例がない。大相撲の長い歴史においても、消し難い汚点である。 ファンの理解が得られない。八百長疑惑に名前が挙がった14人の力士の調査に時間がかかる。それらが本場所中止の理由だ。相撲協会の放駒理事長は「ウミを出し切るまでは、土俵で相撲をお見せすることはできない」と語った。 相撲協会が最優先になすべきは、八百長の実態を徹底解明し、関与した力士らを厳しく処分することだ。それを考えれば、春場所の中止は、当然の判断である。 大相撲が真剣勝負の競技であるならば、八百長はそれを真っ向から否定する行為だ。白熱した土俵を楽しみにしているファンに対する裏切りでもある。 大阪で本場所が開かれるのは年1回のため、中止を残念に思うファンも多いだろう。 しかし、今の状況では、八百長にかかわっていない力士にも、疑いの目が向けられよう。疑念を持たれる土俵は、「国技」を名乗るに値しない。 全容解明にあたっているのは、弁護士ら外部のメンバーで組織する特別調査委員会だ。全力士らを対象に、八百長への関与の有無を確認するアンケートを実施した。だが、形式的な調査だけで真相を把握できるはずがない。 過去に八百長が疑われた取組を分析したうえで事情聴取するなど、踏み込んだ調査が必要だ。 相撲協会は一貫して「八百長は存在しない」と主張してきた。故意の無気力相撲に関する罰則規定を設けて、闘争心に欠ける相撲を取った力士には、その都度、注意などをしてきたが、八百長かどうかの調査は行ってこなかった。 今回、疑惑が持たれている14人の力士の一部が八百長行為を認めたことで、「八百長はない」との前提は崩れた。八百長相撲を取った力士を除名などにすると規定に明記すべきだ。 相撲協会は、税制面で優遇を受けている公益法人だ。社会が納得できる措置を講じる責任があることを忘れてはならない。 (2011年2月7日01時07分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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