
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 38466 Content-Type: text/html ETag: "16b2e7-169d-c2fda600" Expires: Thu, 03 Feb 2011 03:21:19 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 03 Feb 2011 03:21:19 GMT Connection: close
![]() 八百長疑惑 徹底解明が相撲協会の責務だ(2月3日付・読売社説)野球賭博事件に続き、今度は八百長疑惑が持ち上がった。大相撲の屋台骨を揺るがしかねない深刻な不祥事である。 警視庁が野球賭博事件の捜査で押収した現役の十両力士らの携帯電話から、八百長相撲をとっていたことをうかがわせるメールが見つかった。関与が疑われる力士は13人に上る。そのうち1人は、八百長を認めたという。 八百長そのものを罰する法律がないため、警視庁は立件を見送る方針だ。しかし、八百長はファンへの裏切りであり、競技への信頼も根底から覆す極めて悪質な行為である。 記者会見した日本相撲協会の放駒理事長は、「大変、憤りを感じる」と語ったが、憤っているのは、ファンの方だろう。 「立ち合いは強く当たって流れでお願いします」「20万はどうします?」。警視庁が、消去されたメールを復元して確認したのは、こうしたやりとりだった。 取り口を事前に確認したり、勝ち星を売買したりしていることを強く疑わせる内容である。 国技を自任する大相撲に八百長が 相撲協会は、問題の13人のうち12人から事情を聞いた。今後、外部のメンバーによる特別調査委員会が調査を進める。全力士からの聴取も行い、迅速かつ徹底的な解明を求めたい。 八百長が確認された力士に対しては、解雇などの重い処分は避けられまい。 野球賭博事件の時と同様、力士たちは携帯電話のメールを利用して、やりとりを繰り返していた。弟子の行動に目が及ばない親方の管理責任も重い。 大相撲では、幾度となく八百長疑惑が取りざたされてきた。三役も務めた元力士が、八百長相撲をとったと証言したこともある。 これに対し、相撲協会は、一貫して「八百長は存在しない」と主張してきた。 放駒理事長も、八百長について、「過去には一切、なかった」と否定したが、十分な調査もなしに、なぜそう言い切れるのか。 あっけなく土俵を割るなど、八百長を疑わせる無気力な取組があるのも事実である。八百長への不信感を持ち続けていたファンも少なくないだろう。特別調査委には、過去にさかのぼった調査も実施してもらいたい。 相撲協会は、これまでの不祥事で発揮できなかった自浄能力を、今度こそ示さねばならない。 (2011年2月3日01時01分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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