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1月18日付 よみうり寸評

 〈選挙が終わればノーサイド〉――鹿児島県阿久根市の出直し市長選で当選した西平良将新市長の言葉だ◆ノーサイドはこの市にとって最も「そうありたい」言葉だろうが、最も難しいことなのかもしれない。何しろ、この2年半に3度も市長選が行われている◆今回は8509対7645。864票差の接戦だった。敗れた竹原信一前市長は2008年に初当選。2度の不信任決議を受けた後、09年5月に再選。この後、市職員の賞与半減、議員報酬の日当制導入、副市長選任など専決処分を乱発した◆この独善、強権的手法がリコールを招いた。横紙破りの市政に今回の帰結は当然と思うが、その割に僅差なのは改革の目的に支持があるからだろう◆しかし、仮に目的がよくても民主主義のルール無視は独裁政治の始まり。前市長は「市職員組合と報道に負けた」などと言うが、独裁者の傲慢無礼など迷惑千万◆2月20日には市議会解散の是非を問う住民投票の予定というが、そろそろ不毛の政争に決別、ノーサイドがいい。

2011年1月18日13時57分  読売新聞)
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