HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 36107 Content-Type: text/html ETag: "fd619-1276-1cf72fc0" Expires: Thu, 13 Jan 2011 21:21:49 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 13 Jan 2011 21:21:49 GMT Connection: close 1月13日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
現在位置は
です

本文です

1月13日付 よみうり寸評

 〈似て非なるジュウとジユウに悩む国〉――戦後、日本は米国から自由をはじめ多くのことを学んだ。が、断じて学んでならないのは、かの国の〈銃社会〉だ◆時事川柳の見るとおり米国は、しばしば起きる銃と自由の規律の破綻に悩み続けているが、銃規制を具体的に進める動きは鈍い◆「また」はおろかいくつ並べても足りないほどの「また、また……」で、また銃乱射事件が起きた。8日発生の現場はアリゾナ州トゥーソン。民主党の女性下院議員ガブリエル・ギフォーズ氏が重傷、6人が死亡◆議員の対話集会で近くに住む男が拳銃を乱射した。皮肉にも議員は銃規制反対派だ。同州では21歳以上の成人が当局の許可なしに銃器を隠し持つことができる◆この州法は昨年成立施行された。1992年、日本人留学生服部剛丈(よしひろ)君が射殺された事件を思う。服部君の両親は米国の銃社会を変えようと署名運動を続け、日米交流を進める基金も設けた◆が、その声は届かず、もう19年になる。米国は銃規制には実に頑迷固陋(ころう)だ。

2011年1月13日13時54分  読売新聞)
現在位置は
です